効能

一般の方はあまり知られていませんが、1979年にWHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、以下のものがあります。

①.上気道疾患(4)
1.急性副鼻腔炎 2.急性鼻炎 3.感冒 4.急性扁桃炎
 
②.呼吸器疾患(2)
1.急性気管支炎 2.気管支喘息(小児が最も有効、合併症がないもの)
 
③.眼疾患(4)
1.急性結膜炎 2.中心性網膜炎 3.近視(小児)4.白内障(合併症のないもの)
 
④.口腔疾患(4)
1.歯痛 2.抜歯後疼痛 3.歯肉炎 4.急性・慢性咽頭炎
 
⑤.胃腸疾患(12)
1.食道、噴門痙攣 2.しゃっくり 3.胃下垂 4.急性・慢性胃炎 5.胃酸過多症 6.慢性十二指腸潰瘍(除痛)7.急性十二指腸潰瘍(合併症のないもの)8.急性・慢性腸炎 9.急性細菌性赤痢 10.便秘 11.下痢 12.麻痺性イレウス
 
⑥.神経、筋、骨疾患(17)
1.頭痛 2.偏頭痛 3.三叉神経症 4.顔面神経麻痺(初期、3~6ヶ月以内のもの)5.脳卒中後の不全麻痺 6.末梢神経障害 7.急性灰白髄炎の後遺症(初期、6ヶ月以内のもの)8.メニエール病 9.神経因性膀胱 10.夜尿症 11.肋間神経痛 12.頚腕症候群 13.五十肩 14.テニス肘 15.坐骨神経痛 16.腰痛 17.変形性関節症


もう少しわかりやすくしたのが、日本鍼灸師会のホームページにあります

【神経系疾患】 ◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】 関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患】 気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

上記疾患のうち「◎神経痛・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・◎腰痛」は、わが国においては、鍼灸の健康保険の適用が認められています。